ここでは、公認会計士試験の受験時代の経験を元に、私が感じたことなどをまとめています。他の勉強にも通じるものも多いと思います。
公認会計士試験は最難関資格とも言われ、受かるためには毎日12時間以上勉強する必要があるということも聞きます。そのため、どうやって勉強時間を多く取ることができるかが重要視されがちです。もちろん、会計士試験に受かるためにある程度の勉強時間は不可欠です。一日1時間勉強していたら受かった、なんて話は聞いたことありませんし、実際私も直前期には一日8~10時間の勉強時間は確保していました。
しかし、あえて私は「勉強時間はできるだけ減らせ」と言いたいのです。
それはなぜか。
勉強時間を増やすことに意識を向けすぎると、疲れて集中できていないのにだらだら続けたり、あまり勉強が進んでいなくても時間を確保することで満足してしまいます。そして、質の低い勉強をだらだらと続けていても、もちろん実力はつきませんし、疲労感だけが無駄に溜まっていきます。そしてストレスが蓄積されると、さらに勉強の質が低下するという悪循環に陥る可能性もあります。
そこで、「いかに勉強時間を増やすか」ではなく「いかに勉強時間を減らすか」ということに意識を向けることで、効率性を高める工夫を常に考えていくことが、最短で試験に合格するためには必要なことだと考えます。
具体的には、一日のうちである程度ノルマのようなものを決めておき、それを終わらせることに全力投球する。そして、それが終わってまだ余力があるようだったら次の範囲に進み、余力がないようであればさっさと切り上げて帰ればいいのです。
とにかく大切なのは、「質の高い勉強をすること」。
勉強の質が確保されていれば、勉強時間は二の次です。余った時間で気分をリフレッシュさせれば、次の日からまた質の高い勉強に励むことだってできるでしょう。
ただし最初に言ったように、ある程度の時間を確保することは必要ですよ。