そのように聞かれた時に私が自信をもっておすすめする勉強法を、これからご紹介します。
みなさんは勉強する際、どんなノートの使い方をしているでしょうか。
「黒板を写してノートをとったものの、あまり使っていない」、「まとめようと思っても、テキストの丸写しになってしまう」などといった理由で、ノートをうまく活用できていないという方も、中にはいるのではないでしょうか。
このノートは、実際に私が公認会計士試験の勉強をしている際に使っていたものです。

ここで注目すべき点は、企業法の「株式」分野というテキストでは100ページ以上にわたる範囲が、たった見開き2ページにまとめられているということです。
結果として、テキストでは何冊にも及ぶ企業法が、全体で8つの見開きに収まってしまっています。
もちろん、これだけで全ての情報が網羅できてるというわけではありません。
それでも、私は各科目ごとにこのような「100ページを見開きにおさめるノート」をつくり、それらは日々の勉強にとても役立ってくれました。
このようなノートをつくり情報を集約化することは、次のようなメリットがあります。
①基本的な内容をすぐに見返すことができる
②一つの範囲の全体像を見渡すことができる
③まとめる作業を行う中で、しっかりした理解が得られる
④テキストや条文への参照を付けることで、より使いやすい目次にもなる
「勉強が進むにつれて、基礎的な知識が頭から抜け落ちてしまっている」、「一つ一つの暗記はできても、それがなかなか理解に結びつかない」、「テキストのどこかに書いてあったのにと、パラパラめくってる間に時間が過ぎてしまう」といった方は、このようなノートをつくることを本当にお薦めします。
さて、まとめるに当たっては、いくつかのコツがあります。
・一つの単元では、できる限りページをまたがない
・あとからでも書き込めるように、余白を空けておく
・重要であると思うものだけを書き出し、あとは参照を振るにとどめる
・勉強終了時、あるいはその先まで役に立つものにするつもりで作る
・文字の大きさ・色・図表などにより、ユニークな一枚になるように工夫する
最後の「ユニークな一枚」というのが一番のポイントです。せっかくまとめても、全部同じような文字の羅列では、頭に残りません。そして何よりも、作っていて楽しくないですよね。
みなさんも、このような自分だけのノートを、楽しみながら作ってみてはいかがでしょうか。